雨飾山

 

5月5日(金)快晴
雨飾高原キャンプ場(登山口)→夏道→笹平→雨飾山山頂→笹平→荒菅沢→雨飾り高原キャンプ場
S・H氏 Y・T氏 ちち
ドピカン天気の中、急斜面をテレマークダウンヒル。

 

 

8:30 出発

 雨飾高原キャンプ場を出発するが、寝不足で身体が重い。今日は快晴だ!日焼け止めを準備して来なかったのでかなり焼けるぞ〜。
 雪に埋まった広川原をしばしクロカン気分でスキー歩行する。今日、テレマークはオイラだけでS・H氏とY・T氏は歩きである。



ブナ林の中を歩く

 夏道の尾根の急登をスキーを担ぎ登ると、汗が額から噴出しサングラスが曇る。後ろからペースの早い3人組がやってきた。なに!格好を見るとジーンズにスニーカーではないか(・・;)こっちの足元は3人とも冬靴にアイゼンの完全装備なのに・・・
 しばらく行くと広い斜面に出た。上部を見ると山スキーヤーが2人、スキーを担いで登って行く。ここを登るとP2なのかな?我々はまっすぐ斜面をトラバースして雨飾山頂を目指す。
 数本の雪崩跡が残る荒菅沢を横切り、ここからまた急登が始まる。ザックにくくり付けたスキーとトレーニング不足の足が重い。かなりの急斜面だが「帰りのスキーは大丈夫かいな?」と不安がよぎる。
 夏道の岩の痩せ尾根を登る。これより上部は滑りが期待できそうにないのでスキーをデポする。「盗まれへんかえ?(盗まれないだろうか?)」と丹後弁で言うと、近くで休憩していた関西なまりのおじさんが「そんな大荷物、頼まれてもいらんわい」 ・・・確かに!



11:17 笹平

 急登を登りきるとそこは笹平。サングラスに汗が付き、それが乾いて白くなり視界が悪い。汗の成分が塩と水分なのは確かなようだ。山頂はすぐそこだ!ガンバロウ!!



11:42 雨飾山山頂 北アルプスを見る

 最後の急登を登ると山頂に到着。山頂には15人くらいいるだろうか、スニーカーの人達も無事に到着している。
 北アルプス、日本海、戸隠方面と360°視界をさえぎる物は何もない絶景だ。しばらく景色を楽しみながらアンパンとコーヒーで簡単な昼食をとる。



荒菅沢上部横の広大な斜面を滑る

 下山開始。笹平までは途中から尻セードーで降りる。尾根の急斜面はアイゼンの爪を効かせて慎重に下る。こんな所をスキーで滑った跡がある。どこのどなたか知らないが凄い人もいるもんだ。
 デポしたスキーを無事に回収し(盗まれていなかった)、さあ、ここからが今回のお楽しみ!!テレマークダウンヒルだ。急斜面を慎重にターンする。少しでも気を抜いてコケてしまうと、どこまで滑り落ちて行くのかわからない。下の方から若い10人くらいのパーティーが声援を送ってくる。ギャラリーが多いと余計に緊張するが、こっちも負けずに「イヤーッ!」「トーッ!」などとターンごとに奇声をあげながらテレマークターンを決める。テレマークは最高で〜す!



13:06 荒菅沢を滑降

 下山は荒菅沢をまっすぐ下り、大海川沿いに登山口に戻る。何度か怪しげなスノーブリッジで川を渡る。スキーを履いているオイラは体重がスキーで分散されまだ良いと思うが、歩き組の2人は踏み抜くと冷たい川へドッポン!。所々川が見えているがこんな冷たそうな川で泳ぎたくない。
 14:33 駐車場へ無事到着。車で少し下り小谷温泉へ一升瓶を持ち込んで露天風呂に浸かる。景色をさえぎる柵も塀もない自然な作りの露天風呂で、付近の山々や白馬の山並みなど絶景を楽しみながら他人の白い目を横に3人の酒盛りは一時間ほど続く。
 この夜は白馬の松川沿いのキャンプ場でキャンプする。ここでS・H氏の奥さんも合流して「きのこ鍋」を囲んでまた酒を飲む。全くよく飲む連中だなぁ(自分も含めて)。明日は唐松岳だぞ!。